「グランズウェル」という名のクラウド化
去年から「クラウド化」がパンデミックな感じです。サービスのクラウド化、プラットフォームのクラウド化、インフラもクラウド化、SaaS、PaaS、IaaSと何でもかんでも雲の中です。ていうかそもそもクラウドって抽象化に近い概念ですよね。テレビだってクラウドだし、電気もガスもクラウド、規模の経済が働くものはインフラであろうと、サービスであろうとクラウド化です。
つまり利用者が集まることでそこに磁場ができ、規模の経済が働く≒クラウド化かなと。だとすれば「グランズウェル」もクラウドの一種ですよね。魅力的だけどコントロールしづらい、自然の力に似たクラウドだと思います。
この「グランズウェル」という大きなクラウドはどうすれば完璧にコントロールできるのでしょうか。先月、ウェブ進化論の人とウェブバカの人が各所で二言論的な議論をしておりましたが、結局のところアジテーターが必要ってことじゃないんですかね。セマンティックな視点でムーブメントを作るのは非常に難しいと思いますが、1企業が簡単に制御できる範囲に限定して箱庭的な宇宙を作ることは可能だと思います。
今現在、ウェブにロックインしている人々ですら二元論で語るのは無理があると思います。結局ニュースサイトのようなマスの脊髄反射系メディアにしても、いわゆる成功事例といわれるようなソーシャル戦略の事例にしても箱庭を作ることで成立しているのでは無いかと。なので先の二人が話している内容もお互い自分を中心とした世界観の中から認識できるユーザーをペルソナとして語っているだけでは無いかと。
とはいえ「グランズウェル」というクラウドを扱うためには社会規範と市場規範の接合点を慎重に見極めつつインサイトを考えないと思いがけないしっぺ返しに会う可能性が高いです。「グランズウェル」は感情の集合体であり、市場は感情によって動く、そしてこのクラウドを使う人もクラウド自体も人間ですから。